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トピックス
食中毒を予防しよう
気温や湿度が高いこの時期、食中毒の発生率が高くなっています。
しかも、家庭内での食中毒発生率は飲食店に次いで2番目に高く、毎日の調理に気をつける必要があります。
食中毒の原因って何?手洗い以外に何を気をつけたらいいの?
そんな疑問にお答えします!
食中毒とは?
食中毒を起こす主な原因は「細菌」と「ウィルス」です。
「細菌」は温度や湿度などの条件が揃うと食べ物の中で増殖し、梅雨〜夏に発生率が高くなります。
「ウィルス」は低温・乾燥を好み人の体の中で増殖し、冬に発生率が高くなります。
食中毒の種類と症状
  •  サルモネラ属菌
    食事をしてから12〜24時間後、発熱・腹痛・下痢などの急性胃腸炎や吐き気・嘔吐などを引き起こします。死に至ることはまれですが、お子様は重症化しやすいので十分に注意が必要です。肉類・卵・牛乳またはその加工品、特にお肉の生焼け・生食(刺身)が原因となり得ます。
  • カンピロバクター
    サルモネラ属菌と同じような症状・原因食品ですが、頭痛や倦怠感も伴い、原因となる食事から1週間経って発症することもあり、風邪と間違われやすいのが特徴です。
  • 腸炎ビブリオ
    食事をしてから10〜18時間後、腹痛・下痢・血便・発熱・吐き気・嘔吐にみまわれます。
    ご高齢の方は抵抗力が弱いため、重症化しやすく十分に注意が必要です。温かい海を好む菌のため、夏場の魚介類、それを扱う調理場での別の食品も原因となります。
  • 黄色ブドウ球菌
    食事をした直後〜5時間後、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢といった症状が現れます。
    人の体中(鼻の穴や傷口などの粘膜や、手の平・髪の毛など)に在中している身近な菌ですが、食品につくとそこで毒素を大量産生し、食中毒の原因となります。おにぎりや寿司、和菓子・洋菓子など、手作業で調理するものから感染します。
    ウェルシュ菌
    食事から6〜18時間後、腹痛・下痢といった症状が現れます。症状は1〜2日で回復しますが、ありとあらゆる食品、特に肉や魚の煮付け、スープやカレー・シチューなど、温かい状況で何時間も放置するようなものから感染することが多いとされています。
  • 病原大腸菌
    食事をした3〜8日後、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・血便などにみまわれます。O-157も大腸菌のひとつで、尿毒症や脳症などのとても危険な症状を引き起こします。飲料水、黄色ブドウ球菌同様手で調理するものなどから感染します。
  • ノロウイルス
    年間通してもっとも多い食中毒原因ウイルス。食事をした直後〜2日後に、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛に見まわれます。生ガキ、ウイルスを持ったひとの調理したものなどから感染します。
このほかにもまだまだ、たくさんの原因菌や化学物質・寄生虫などが存在します。
食中毒予防・三大原則
@細菌を食べ物に【つけない】

・手洗い
調理を始める前
生の肉・魚・卵を触った後
食べる前
残った食べ物を扱う前
・生で食べるのものを先に調理しラップなどをして分けておく
・まな板は肉用・魚用・野菜用と分けて使うと安心
(無理な場合は魚や肉の調理の時はよく洗って開いた牛乳パックの上で切るのもオススメです。)
・お弁当のおにぎりなどはラップに包んで握るなど素手で食品を触らない

A食べ物に付着した細菌を【増やさない】

低温で保存!
細菌の多くは10℃以下で増殖するスピードがゆっくりになります。

・買物をしたら寄り道せずに真っ直ぐ帰宅⇒冷蔵庫・冷凍庫へ
※移動中、保冷材を利用するとよい
・冷蔵庫の中はぎゅうぎゅうに詰め込まず7割程度にし、庫内の温度上昇を防ぐ
・冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は−15℃以下に保つ
・肉や魚は汁が漏れていないかチェックする

B食べ物や調理器具に付着した細菌を【やっつける】

加熱殺菌!
ほとんどの細菌は加熱により死滅します。

・まな板、包丁、調理器具は台所洗剤でよく洗った後、熱湯をかけて消毒をする
・肉や魚は中心温度が75℃1分以上加熱を目安に